不幸の原因とは何か

琉球四柱推命で分析鑑定をするときに多い質問のひとつが、「運命をよくする方法はないのですか」というものです。

人は誰でも幸せになりたいものです。できれば自分にだけは悪い運命が巡ってこないでほしいと願っています。しかし運命はときに牙をむき、手ひどい目に合わせることがあります。実際に琉球四柱推命で分析鑑定を受ける人の多くが運命的には下降した状態の人が多いのです。

人は昔から悩み事が尽きません。なぜ人が不幸な状態になるのか、多くの人がいろんな方法で追及してきました。ある人は不幸の原因を風水や家屋の出来の悪さに求めます。またある人は不幸の原因を先祖の悪業に求めます。またある人は自分の家族や周囲の人に責任を求めます。占い師であれば名前が悪いとか家相が悪いとか方位が悪いとか、実に多くの不幸の原因を探してきます。

さて、ただ不幸の本当の原因というのは簡単にわかるものではありません。ですから人は不幸の本当の原因を求めて占い師に走り、宗教に走り、あるいは周囲のせいにしてもめ事を起こしたりします。

琉球四柱推命において不幸の第一原因は「その人の深層心理の中にある」と考えます。心の深層にあるその人の性格や考え方、価値観、これらに大きな偏りがあるときにその人の不幸の原因が作られるのです。

幸福や不幸の感覚は主観的なものです。お金がなくても質素な生活で満足できる人はそれなりに幸せな状態にありますし、強欲な人であればお金がそれなりにあっても自分は不幸だと感じることでしょう。言い換えれば心の状態が安定していればそれなりの幸福感を感じることができますし、心の状態が不安定であれば実際には大きな不幸がないにも関わらず自分は不幸だと感じることでしょう。

大事なことはその人の深層心理がどのような状態にあるのかという点です。これを前提にすると、では幸福の状態を作り出すには心の状態をいかにコントロールするかということが重要になってきます。ですから琉球四柱推命の分析鑑定では「運命を良くする最大の秘訣は自分自身の心を制御することです」となるのです。

自分自身の心を制御するには、まず自分の心の状態とそれが生み出す運命を知らなければなりません。ですから分析鑑定の際は「まず自分の運命を知ることが重要です。自分の運命を知ることによって良い状態へと改善しようとする意思が生まれてきます」と言います。

実際の分析鑑定ではその人の心理グラフをみて心理全体のバランスを判断し、その人がどういう思考方法をしているのか、それがどのような運命の傾向を生み出すのかを最初に判断します。さらに運気を示す周期図を参考にしながら、その人が現在はどのような状態にあるのかを見ていきます。

こうした分析鑑定の際にいつも気づくのは、相談者の多くは自分の置かれている運命的な状況を正確に把握できていないということです。運命は自分自身で形成してきたものではなく、家族や周囲の影響で形成されてきたと思い込んでいます。たしかに人は環境的な影響を強く受けるものです。ただそうした環境的なものでさえ、実は本人の深層心理の状態(カルマ)が生み出したものなのです。

ということは風水や家相、姓名や先祖が悪いからその人が不幸になるのではなく、また周囲の環境や家族のせいでその人が不幸になっているのでもありません。実は、そうした与えられた環境の多くもその人の深層心理の心の状態に相応するようにして無意識のうちに作り上げてきたものなのです。言い換えればこれらはすべて心の影が外に投影された結果なのです。それはあくまでも影であり実体のないものですから、その影をいくら直してもその本体が変わらないかぎり、その人の運命が変わることはありません。

ですから不幸の原因を探している人には、「運命はあなた自身の心の原因によって連続的に作られてきたものです。ですから未来のあなたの運命は現在のあなた自身の心の在り方ひとつにかかっているのですよ」という助言を常にしています。勘の鋭い人はこの助言を直感的に理解します。しかしその真意がわからずにあちらこちらと不幸の原因を求めて彷徨う人がいます。何ら実体のない影に振り回されながらも不幸をさらに増幅させていきます。

深層心理の心の状態が現在の環境を生み出していることを知ることが、未来の幸福への第一歩です。四柱推命で知ることができるこうした運命の法則性ですらも、その人の心の在り方をサポートする機構として存在しています。それは大きなスケールの時間を制御し、その人を取り巻く空間を制御し、その人の心の状態に相応する形で現実的な世界を形成していくのです。運命の法則ですらその人の心の状態に従っているのです。ですから私は「運命はあなた自身の心の現れですよ」と常にアドバイスしているのです。

 

2019年09月17日