離婚の原因を分析鑑定する

「離婚」-それは多くの人にとって非常につらい選択です。誰だって結婚するときは幸福な家庭を想像するでしょう。しかし仕事や家事などの日常生活に追われるうちに、最初は親密だった二人の間に気持ちのずれが生じてきます。

その亀裂にすぐに気づいて関係を修復しようと努力する二人に「離婚」は生じません。「離婚」する多くの夫婦がそのことに気づきながらもそれを修復する努力を怠り、小さな亀裂をどんどん大きくしてしまった結果なのです。

離婚の「原因」は一概にいえるものではありません。「琉球四柱推命」の占いカウンセリングにも多くの「離婚相談」が寄せられます。そして「離婚相談」に訪れる人の多くが「女性」なのです。「もうあの人とはやっていけません」「私とあの人はやはり相性が悪いのでしょうか」

「離婚相談」をする女性の多くが同じようなことを言います。そこで2人の相性を調べるのですが、本当に相性の悪い人は実は「稀」なのです。

「では離婚の原因は何ですか」と多くの人は疑問に思うでしょう。実は男女それぞれに離婚の「原因」を深層心理の中に秘めていることが多いのです。

たとえば女性の場合でいえば、四柱推命でいうところの「傷官」という作用です。これは無意識の中で「自己防衛本能」を司っています。

ですからこの「傷官作用」を生まれつき強くもつ女性は、生来プライドが高く高潔な性格ですが、その反動として細かい点にまで神経質で常に怒りがわきやすく、またその怒りを外に出してしまう、つまり言葉できつい表現をするという特徴があります。この「傷官」が強く作用している女性は、そもそも「離婚」しやすい運命を持っているということになるでしょう。

男性の場合の離婚の原因は「劫財」という作用です。これは「自由奔放」さを示し、お金や時間など規則に縛られず、気の向くまま遊び散財する「劫財」という作用があります。この「劫財」が強く作用する人は生まれつきお金遣いが荒く、また「自由」を愛する性格なので「家庭」や「会社」の規則に縛られることを嫌います。男性でこの「劫財」の強く作用する人はそもそもが家庭を「維持」することが苦手であり、結婚生活にも「不向き」ともいえるでしょう。

ほかにも離婚の原因はありますが、これらの作用を持たない人でも「運気」の巡りの中で「傷官」や「劫財」が巡りますので、この作用が強くなる時期は、どんな人でも離婚の「危険性」が高くなる時期といえます。

これは「深層心理」の中における作用なので、それを自分自身が意識して理解していれば、これらの作用をある程度「コントロール」することができます。ですが、まったく無自覚の場合はその本能に「同調」しており、自分ではなく相手に「喧嘩の原因」を見つけて攻撃するものです。

「離婚」に至るような場合、最初は「口論」として始まります。実は「傷官」「劫財」の本能が激しくその人を突き動かしているのですが、本人にはその「自覚」がありません。

悪いのは一方的に「相手」だと思い込んでいます。喧嘩の原因は実に「些細」なことです。相手の「言葉使い」が悪いとか、「態度」が悪いとか、普段ならたいして気にもかけないようなことでしょう。しかしこの「傷官」「劫財」の本能が絡んでくると、火種に空気を送るように「火」が急激に拡大していくのです。周期の巡りが悪くなる場合、それが一気に「悪化」することがあります。

そしてついには自分でも制御できない激しい「怒り」に支配されます。こうした状態になれば情け容赦ない「言葉」で徹底的に相手を攻撃します。

こうした本能に支配された人は自分自身の置かれている状況を「客観的」に見ることができません。相手が去ったあとに「私、何か悪いことをしたのでしょうか」と言います。ただ修復できないほど気持ちを傷つけられた相手は二度と戻ってはこないでしょう。

こうした状態に至れば「離婚」となるのです。これを防ぐには自分の「内面心理」に作用する「傷官」の排他性や、「劫財」のもつ「無責任」さを自覚する必要があります。

「琉球四柱推命」ではこれらの本能の作用が強まる「時期」があらかじめわかるので、事前に意識してこの「火種」を拡大させないように気を付けることができます。要するに「火事」が拡大する本当の「原因」を知っているので、その火を「消化」することも難しくはないのです。

「琉球四柱推命」では正確な分析によって夫婦のこうした「危険」な時期をあらかじめ知ることができます。夫婦の間に亀裂を作る「台風」がやってくることがわかれば、その前にいろんな「対策」を施すことができます。

たとえばこの時期が「1年間」続くとします。この期間は常に「火種」がついているので、これを拡大させないような「言葉遣い」「態度」「行動」に気を付けることができます。相手がそうした状態ならば「1年間」は喧嘩を避けるように「生活習慣」を工夫するとよいでしょう。自分自身がそうした状態ならば、より自覚することで「喧嘩」を避けることができます。こうして1年間をやり過ごせば「嵐の時期」は過ぎ去るのです。

こうした運命の法則を知らないために、たった1年間で「火種」を拡大させて修復できないほどの「火事」を起こす夫婦がいます。たいては相手との「相性」が悪いものと勘違いしていますが、多くの場合はこのような本能に支配された「結果」であることが多いのです。

しかし壊してしまった過去は取り戻せません。大事なことは二度と同じ「過ち」を繰り返してはいけないということでしょう。「離婚」という苦渋の決断も、大きな運命の世界からみれば必ずしも「全否定」ではなく、結果的にはその人の魂を大きく成長させてくれる運命の試練なのかもしれません。


 

 

2019年09月20日