「琉球四柱推命」の占いカウンセリングでも多いのが「仕事」に関する悩みです。特に男性の場合はほとんどが仕事に関する相談といっても過言ではないでしょう。
「今の仕事がほとほと嫌になりました。もう二度とその職場には戻りたくない」
深刻な仕事の悩みを抱えた男性がやってきました。年のころは40代の半ばといった感じでしょうか。最近は時代の影響からでしょう、若い人のみならずかなり年配の方でも仕事の相談でやってきます。
男性の仕事の悩みはほとんどが次のような内容です。「私は今の仕事が嫌なのです。私にあう何か別の仕事はないのでしょうか」
ただ実際問題として年齢がいってから別の仕事に変えるというのは大変なことです。しかしそんなことは当人もわかっており、よほどそうしなければならない深刻な事情があるのでしょう。これまで辛抱してきたことが限界に達しているのです。
「わかりました。あなたに合う選択肢を探してみましょう」
私はそう言うと「基礎データ」に目を通します。なるほど、この相談者の場合はここ数年はかなり厳しい時期が続いており、メンタルグラフもかなり下がっています。ここまでメンタルが下がってしまうと仕事がきつく感じるのも当然でしょう。
「メンタルグラフ」はその人の心理エネルギーの「充実度」を示す指標です。ですから、このグラフが下がると気力の低下が生じ、またそこから「能力」や「生きる力」も弱まります。この男性は特にここ数年はメンタルグラフの下がり方が大きいようでした。
「現在、ここ数年は厳しい時期が続いているようですね。このような時期は仕事などもきつく感じるものです。ただこうした時期はもうすぐ抜けるので、それまでもうひと頑張りしては如何ですか」
男性は渋い顔をして聞いていました。仕事の不調の原因は必ずしもその仕事が自分に合っていないということだけではありません。たとえ自分にあう仕事に就いても、周期的な巡りによって気力や体力、能力などが一時的に弱り、不調に陥る場合もあるのです。
こうした「周期的な原因」は誰にでもある現象ですから、どんな人でもこうした経験をするものです。しかしこの男性の場合はさらに別の原因もありました。
「でも今の仕事はやっぱり限界なのです。前からこの仕事は自分にあわないと思ってきました。もう限界です」
たしかにこれは時期的なものだけではないのかもしれません。私は再度、「基礎データ」に目を通してみました。
一つの疑問が浮かびました。もし男性が今の仕事に合っていないとすれば、どうしてこの男性はこの仕事を数十年も続けれこられたのでしょうか。もし本当に合わない仕事であれば十年以上も続かないはずです。
聞けば、この男性は20代からこの仕事をやっているといいます。釈然としない思いに駆られながらもその原因を探っていきました。すると彼の20代と30代の20年間にわたって「周期の内容」がこの仕事の内容に合致していたことに気づきました。
「なるほどわかりました。たしかにこの仕事は本来の性格には合わないようですね。別の選択肢を探してみましょう」
男性の「心理グラフ」をみると、もともとはこの仕事に適さない性格であることが判明しました。しかし20年間にわたる「周期の影響」によって彼の才能の足りない部分が補足され、そのためにこの仕事を続けてこられたのです。しかしその長い周期も今や「過ぎ去ろう」としていました。ですから彼は急にこの仕事がきつく感じるようになったのです。
私は彼の「心理グラフ」と「命式」を参考にして、彼の能力、性格、気質、対人傾向などの適性を考慮して、彼の個性にもっとも「合致した仕事」をいくつか推薦しました。
「職業」といっても実際には何百という種類があります。その中から自分にピタリと合う仕事を見つけるのは「至難の業」でしょう。たいていの人がその場の成り行きで仕事を選んでいます。それがその人の個性に合っていれば問題はありませんが、だいぶ後になってその仕事が「自分に合わない」とわかったときは大変です。実際にこうした人は大勢いるのです。
「職業」を選ぶ際は、そのときの思いだけで決めるのではなく、自分の「将来設計」や自分の「本来の適性」に合っているかを見極めることが大事です。この場合、「適性テスト」なども有効でしょう。ただ気を付けないといけないのは、その人の性格や才能、能力などは10年単位で大きく「変化していく」ということです。以前は「できた仕事」が「今はできない」ということはよくあることです。それは周期の変化により才能や性格に大きな変化が生じるからにほかなりません。
「琉球四柱推命」の「占いカウンセリング」はその点では大きな力になります。その人の「基礎心理」から生涯変わらない才能を読み取ることができますし、またそれ以降に変化していく才能や適性などの「周期変化」も読み取ることができます。
人生を総合的にみて判断するので間違いがありません。その人の深層心理の構造みることでピタリとあう職業を選択することが可能になります。また最初からそうした仕事に就くことで「迷い」もなくなります。迷いがなくなれば、仕事で少々の失敗があっても頑張れるので、将来は必ず業績を伸ばせることでしょう。
「琉球四柱推命」の「占いカウンセリング」で大事なことは、ただ単に相談者の悩みを聞くだけではなく、実際にいま生じている「運命の背後関係」を正確に知らせることです。それがわかれば相談者も自分自身で将来の岐路を選択することもできるでしょう。「琉球四柱推命」は相談者の身になって深刻な悩みを真剣に受け止めることで、その人の大切な未来を守りたいと願うのです。